
前回は100kgの衝突実験を行い、安全柵だけでなく固定方法も重要であることをご紹介しました。今回は、衝突ではなく「引張荷重」という別の力が加わった場合に、安全柵がどのような挙動を示すのかを確認する実験をご紹介します。
実験概要
本実験では、安全柵の横桟にワイヤーを取り付け、150kgまで引張荷重を加えました。
人が安全柵にもたれかかったり、押したりする状況を再現したものではありません。
衝突実験とは異なる方向から力を加えた際、安全柵に加わった力がどのように伝わり、固定部分へどのような影響が生じるのかを確認することを目的としています。
なお、本実験は製品の強度や耐荷重性能を保証するものではなく、安全柵に荷重が加わった際の挙動を確認するための参考実験です。
実験結果
実験の結果、安全柵本体には目立った変形や破損は確認されませんでした。
一方で、150kgの引張荷重を加えた際には、ベースプレートに変形が確認されました。
このことから、引張荷重による力は柵本体だけでなく、 ベースプレートやアンカーボルトなどの固定部分にも大きく作用することが分かりました。
この実験で分かったこと
今回の引張実験では、安全柵本体には目立った変形は見られませんでしたが、ベースプレートには変形が確認されました。
さらに、衝突実験とは異なる方向から力を加えたにもかかわらず、どちらの実験でもベースプレートに変形が確認され、力は柵本体だけでなく固定部分まで伝わるという共通点がありました。
この結果から、安全柵の性能を考える際は、柵本体だけでなく、固定方法や設置条件も重要であることが分かります。
では、なぜ柵本体ではなくベースプレートが変形したのでしょうか。
実験結果の詳しい解説はこちら
なぜベースプレートが変形したのか。 なぜ安全柵は「製品」だけでなく「設置条件」まで含めて考える必要があるのか。
衝突実験と引張実験で共通して確認できた「固定部分へ力が伝わる理由」と、「安全柵は設置条件まで含めて考える必要がある理由」を、解説記事で詳しくご紹介します。

